三様監査を活かす社長

  1. 解説

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 仮設例_三様監査を武器にした社長
  • 仮設例の監査役調書_横領疑惑調査 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.解説

  •  多くの社長は、監査法人が来るたびに「また細かい数字の指摘をされて、準備に時間を取られる……」と憂鬱になります。それは、社内のガバナンスが縦割り(バラバラ)だからです。


  • 三様監査が機能している会社は違います。 監査法人が「ここが怪しい」と睨む前に、内部監査人が現場のデータを先回りして調べ、監査役が社長に「ここを期末までに直せ」と改善実績を作ってしまうのです。


  • 監査法人に『うちの会社は自浄作用が完璧なので、これ以上突っ込む余地はありませんよ』と、綺麗に整備されたエビデンスを突きつける。これこそが、監査報酬を最小限に抑え、最短で上場を勝ち取るための、賢い経営者の三様監査の活かし方です。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【―「監査役がいてくれて助かった」と言える社長の話】

※本ストーリーは、三様監査が有効に機能している状況を架空のストーリーとして描いたものです。特定の企業・個人を指すものではありません。

【プロローグ—逆説

「監査役に苦言を言われるのが嫌な社長」と「監査役を頼りにしている社長」。

どちらが上場できるか。

答えは、言うまでもない。

しかし「監査役を頼りにしている社長」は、なぜそうなれたのか。

それは生まれつきの性格ではなく——一つの経験から来ていた。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【登場人物】

【会社】社員数145名・HR Tech系SaaS業・東証スタンダード上場を目指すN-2期

【社長(CEO)】 村瀬康介(42歳)
創業10年目。元コンサルタント出身。「構造を見る」ことへの強いこだわりを持つ

【CFO: 中田(39歳)】元メガバンク出身
数字に厳しく、社長との信頼関係が厚い

【常勤監査役】 木島千恵(55歳)元公認会計士事務所出身
就任2年目。三様監査の連携を丁寧に設計してきた

【監査法人パートナー】 永井(51歳)
実直な人物。三様監査の連携を重視する

【内部監査担当】坂田(34歳)
経理部門と兼務だが、監査業務に真剣に取り組んでいる

【主幹事証券担当】 H氏
引受審査のベテラン

仮設例_三様監査を武器にした社長

【第一章:村瀬が「三様監査の価値」を知った日】

5年前の話
村瀬が三様監査の価値を知ったのは、この会社を立ち上げる前の話だ。

前職のコンサルタント時代、ある中堅企業の経営改善を支援していた。

その会社は「社長の一声で全てが決まる」というワンマン経営だった。

監査役はいたが、「形式上の監査役」で、社長の友人が就いていた。

監査法人は毎年適正意見を出していた。

しかし——。

ある年、その会社で不正が発覚した。

特定の取引先への水増し発注、役員への裏金、財務諸表の一部修正——。

村瀬が驚いたのは、不正の内容よりも、不正の経緯だった。

問題は、誰もが「何となく気づいていた」のに、誰も言わなかった。

監査役は社長の友人だから言えなかった。

監査法人は証憑書類が整っていたため、見落としていた。

内部監査は実質的に機能していなかった。

「三つの目が、全て同じ方向を見ていた」——村瀬はそう表現した。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【「三つの目が、別々の方向を見ていなければならない」】

この経験から村瀬は、自分が会社を立ち上げたとき、一つの方針を決めていた。

「三様監査の三者が、それぞれ独立した目を持ち、互いに異なる角度から会社を見ること。これが会社を守る唯一の仕組みだ」

しかし——。

「三つの目が別々の方向を見る」ことは、摩擦を生む。

監査役が社長に苦言を言う。監査法人が会計処理に異議を示す。内部監査が現場の問題を報告する。

これらは、社長にとって「耳の痛い話」だ。

村瀬は、耳の痛い話が嫌いではない。

「耳の痛い話が来なくなったとき、会社は危ない」

——これが、5年前の経験から村瀬が学んだことだった。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【第二章:村瀬が作った「三様監査の仕組み」】

【監査役の就任面談で村瀬が言ったこと

木島千恵が監査役として就任面談を受けた日、村瀬はこう言った。

「木島さんにお願いしたいことは一つです。私に言いにくいことを、言ってください」

木島は少し驚いた。

通常、社長は「よろしくお願いします」と言う。「言いにくいことを言ってください」とは言わない。

「それは……本当ですか」

村瀬は笑った。

「本当です。私は5年前に、監査役が機能しなかった会社が倒れるのを見ました。言いにくいことが言えない監査役は、会社にとって意味がない。むしろ、いる方が危ない」

「なぜ危ないんですか」

「形式的に監査役がいることで、ガバナンスが機能しているように見えてしまうからです。実態が伴っていないのに」

木島はこの言葉を、手帳に書き留めた。

「いる方が危ない」——これほど率直な社長は初めてだった。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【村瀬が設けた「三様監査連携の仕組み」】

就任から3ヶ月後、村瀬は三様監査の連携について、自ら木島に提案した。

「木島さん、三様監査の連携を正式な仕組みにしたいと思っています。私が提案するのは以下の4点です」

①四半期連携会合(監査役・監査法人・内部監査の三者)

毎四半期、三者が集まり、各々の発見事項と懸念事項を共有する。社長は参加しない。三者が独立して話せる場を確保する。

②社長への「三様監査報告」

四半期連携会合の後、木島が社長に「三様監査での発見事項まとめ」を報告する。これを取締役会の前に行うことで、社長が事前に問題を把握できる。

③「言いにくいことを言う」の定式化

木島が社長に指摘する際、「監査役として申し上げます」という前置きを使うことを、社長との間で合意する。この言葉が来たら、村瀬は「批判を受け取るモード」に入る、という約束だ。

④発見事項のフォローアップ制度

監査役・内部監査が指摘した事項については、90日以内に対応結果を報告する義務を会社側に課す。「指摘したが何も変わらなかった」という状況を制度として防ぐ。

木島は、この提案を聞きながら考えた。

(社長がこれを提案してきた。監査役が求めるのではなく、社長が先に動いた)

「村瀬さん、なぜ社長からこれを提案されるのですか。これは、社長にとって制約になる仕組みですよね」

村瀬は少し笑った。

「制約ではなく、安全弁です。私が気づかないことを、誰かが気づいて教えてくれる仕組みです。自分一人で会社を見切ることはできない。だから、別の目が必要です」

仮設例_三様監査を武器にした社長

【第三章:三様監査が「実際に機能した」3つの場面】

場面①:内部監査の発見が、大きな問題を防いだN-2期の第1四半期。

内部監査担当の坂田が、購買部門の往査で気になる数字を発見した。

特定の外注先への発注が、月末に集中するパターンが3ヶ月続いていた。

坂田は、このパターンを四半期連携会合で共有した。

木島が聞いた。

「月末集中というのは、どのくらいの規模ですか」

「その月の発注額の約60%が、月末5営業日に集中しています」

木島は監査法人の永井を見た。

永井が言った。

「売上計上との関係で、受注と検収のタイミングを確認する必要があります」

三者で確認を進めたところ、一部の案件で「月末に発注して翌月初に完了する業務について、当月に売上計上している」ケースが発見された。

これは「期ズレ計上」の可能性があった。

木島が村瀬に報告した。

「村瀬さん、監査役として申し上げます」

この前置きを聞いた瞬間、村瀬はノートを手に取った。

「購買部門の発注パターンに、売上計上の期ズレの可能性があります。3案件について確認が必要です」

村瀬はすぐに言った。

「CFOと購買部門長を呼んでください。今週中に確認します」

確認の結果、3件の期ズレ計上が発見された。

金額は合計で約4,200万円。
N-2期の申請前に発見・修正されたことで、審査上の問題を防ぐことができた。

四半期連携会合での共有が、問題発見につながった。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【場面②:監査法人の懸念が、経営判断を変えたN-2期の第2四半期】

監査法人の永井から、四半期連携会合でこんな発言があった。

「直近の開示資料に記載されている『ARR(年間経常収益)』の算定方法について、一部の顧客契約の扱いが他社と異なる可能性があります。投資家の誤解を招くリスクがあります」

木島はこれを受けて、社長報告を行った。

「村瀬さん、監査役として申し上げます。ARRの算定方法について、監査法人から投資家への開示に関して懸念が示されています」

村瀬は少し驚いた。

「ARRの算定が問題ですか。CFOに聞いていいですか」

CFOの中田が呼ばれた。

説明を聞いた村瀬は、こう言った。

「中田さん、私は問題ないと思っていたが——投資家が誤解するリスクがあるなら、開示の仕方を変えましょう。上場後に誤解を受けることの方が、コストが大きい」

算定方法の変更と開示の見直しは、翌月の取締役会で正式に決定された。

村瀬が「自分は正しいと思っていた」ことを、監査法人の懸念を受けて変えた——これが三様監査が機能した証拠だった。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【場面③:監査役の「言いにくいこと」が、最大の危機を防いだN-2期の第3四半期】

これが最大の場面だった。

木島は、社員へのヒアリングの中で、ある情報を掴んでいた。

営業部門のリーダー格の社員が、会社の顧客リストを個人のPCに保存している——という情報だった。

情報漏洩リスク。上場企業(予定)としては致命的な問題になりうる。

しかしこのリーダーは、村瀬が最も信頼する社員の一人だった。

入社3年目から村瀬を支え、売上の25%を一人で作ってきた人物だ。

木島は、この件を村瀬に伝えることを3日間迷った。

(このリーダーのことを指摘したら、村瀬さんはどう反応するか)

3日目の朝、木島は決めた。

「言わないことへのリスクの方が大きい」——。

「村瀬さん、監査役として申し上げます」

村瀬がノートを手に取った。

「営業部門の社員の一人が、顧客情報を個人のPCに保存している可能性があります。情報セキュリティ規程との照合が必要です」

村瀬は、一瞬だけ表情が硬くなった。

しかし次の言葉は、木島の予想と違った。

「……それは、誰ですか」

木島は名前を言った。

村瀬は少し間を置いてから、言った。

「分かりました。確認します」

「感情的にならなかった」——木島はそれが驚きだった。

確認の結果、事実が認められた。

顧客リストは社員の個人PCから削除された。情報セキュリティ規程の遵守について、全社員への周知が行われた。

当該社員への指導も行われたが、解雇にはならなかった。

事後、村瀬が木島に言った。

「あの件、言いにくかったと思います。ありがとうございました」

「言いにくかったのは確かです。でも……村瀬さんが感情的にならなかったことで、私も伝えることができました」

「感情的になっていたら、木島さんが言いにくくなる。それでは監査役の意味がない」

H氏が村瀬に直接聞いたことH氏は村瀬にも個別でヒアリングした。

「監査役の木島さんとは、どのような関係ですか」

村瀬は少し考えてから言った。

「私の死角を見てくれる人です」

「死角を見てくれる、というのはどういう意味ですか」

「私は会社を前から見ています。売上、成長、戦略——全部、前を向いている。しかし会社には後ろも、横も、下もある。私一人では見切れない場所を、木島さんが見てくれている」

「木島さんの指摘で、困ったことはありますか」

村瀬は笑った。

「毎回困ります。困るということは、自分が見えていなかったということですから。でも——困らない指摘しか来ない会社の方が、怖い」

H氏は、この言葉を手帳に書き留めた。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【第五章:三様監査の「連携会合」の実態】

四半期連携会合の中身
三様監査の連携会合は、社長が参加しない場で行われる。

参加者:木島(監査役)、永井(監査法人)、坂田(内部監査)

場所:会社外の会議室(ホテルのラウンジや貸会議室)

時間:毎四半期末の翌月第1週、約2時間

議題は毎回、以下の順序で進む。

①前回指摘事項のフォローアップ確認(30分)

前回の会合で出た指摘事項について、会社側の対応状況を確認する。「言いっぱなし」を制度として防ぐ。

②各自の発見事項の共有(60分)

監査役→監査法人→内部監査の順に、今四半期の発見事項を報告する。他の二者の視点を聞きながら、自分の発見と照合する。

③次四半期の重点確認事項の決定(30分)

三者が次の四半期に重点的に確認すべき領域を合意する。監査の「空白地帯」を作らないための調整だ。

この会合で最も重要なのは、「三者が先入観なしに話せる空気を作ること」だと木島は考えていた。

「社長がいると、言いにくくなる。監査法人は会社に気を遣う。内部監査は上司の目を気にする。三者だけで話す場が、正直な議論を生みます」

仮設例_三様監査を武器にした社長

【「社長がいない場」で何が変わるか】

ある四半期の連携会合でのこと。

内部監査の坂田が、少し言いにくそうに言った。

「……少し言いにくいのですが、経理部門の一部で、残業時間の記録が実態より少なく申告されているという話を耳にしました。証拠はないのですが」

「社長がいる場だったら、言えなかった」と坂田は後で言っていた。

木島が聞いた。

「誰から聞きましたか」

「経理部門の社員から、非公式に。正式な通報ではないです」

「では、まず私が経理部門を往査します。坂田さんの情報は一旦伏せて、往査の中で確認してみます」

往査の結果、残業の過少申告の事実は確認されなかった。しかし「有給取得を申請しにくい雰囲気がある」という別の問題が浮かび上がった。

これを次回の社長報告で伝えたところ、村瀬は即座に動いた。

「有給取得の促進について、取締役会で議題にします。数値目標を設けましょう」

「言いにくい話」が「社長のいない場」で出て、「社長のいる場」で解決された——。

これが三様監査の理想的な流れだった。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【第六章:村瀬の「哲学」】

ある朝の社長面談でN-2期の第4四半期、木島との月次面談での会話。

「村瀬さん、監査役として少し個人的なことを聞いてもいいですか」

「どうぞ」

「なぜ、こんなに指摘を受け入れられるんですか。社長に苦言を呈されることを嫌がる方が多い中で」

村瀬は少し間を置いてから、答えた。

「5年前の経験が大きいです。あの会社が倒れたとき、一番可哀想だったのは社員でした。社長でも、監査役でもなく、社員でした」

「それは……」

「社長の失敗の代償を、社員が払う。それを見て、私は思いました。自分が正しいと思っていることが、実は間違っているかもしれない——その可能性を、常に持っていなければいけないと」

「それが、指摘を受け入れる理由ですか」

「指摘を受け入れることは、弱さではないと思っています。自分が見えていないことを認める——これが、経営者としての正直さだと思っています」

仮設例_三様監査を武器にした社長

【「ノートを手に取る」という習慣】

木島が村瀬について印象に残っていることの一つは、「監査役として申し上げます」という言葉が来たとき、村瀬が必ずノートを手に取ることだ。

ある日、木島が聞いた。

「村瀬さん、なぜ毎回ノートを取り出すんですか」

「書かないと、頭が拒否反応を起こすからです」

「拒否反応?」

「耳の痛い話を聞いたとき、脳は『それは問題ない』と処理しようとします。でも、書き留めると逃げられなくなる。紙に残ると、向き合うしかなくなる」

「書くことで、拒否反応を封じる」——村瀬の「ノート習慣」には、こういう理由があった。

仮設例_三様監査を武器にした社長

【第七章:上場審査で見えたもの】

取引所審査でのやりとり
上場申請後の取引所審査。

審査担当者が木島に質問した。

「三様監査の連携について、具体的に教えてください」

木島は、3つの発見事項と、それぞれがどの経路から来て、どう解決されたかを話した。

審査担当者は聞きながら言った。

「三者がそれぞれ独立した経路で問題を発見している。これは理想的な三様監査の形です」

「もう一点。村瀬社長は、これらの指摘をどう受け取りましたか」

木島は答えた。

「毎回、ノートを手に取って聞いていました。その後、取締役会に正式に上程するか、個別に対応するかを即座に判断していました。『後で確認する』という言葉は、一度も聞いたことがありません」

審査担当者はメモを取った後、言った。

「社長が指摘を即座に判断している——これは、ガバナンスが機能している証拠です」

仮設例_三様監査を武器にした社長

【エピローグ—上場承認の日】

上場承認の連絡が届いた日の夕方。

村瀬は木島を社長室に呼んだ。

「木島さん、2年間ありがとうございました」

木島は答えた。

「私こそ、学ばせていただきました」

「何かありましたか」

「村瀬さんを見ていて、監査役の仕事がどういうものか、初めて本当に分かった気がします」

「どういうこと……ですか」

「監査役の仕事は、社長に苦言を言うことではなく、社長が自分では見えない場所を見ることだと思っていました。でも、それだけじゃなかった」

「何が違いましたか」

「村瀬さんが、見えない場所を見せてほしいと思っていた。その思いがあって初めて、監査役は機能できると分かりました。監査役が機能するかどうかは、半分は社長が決める、ということです」

村瀬は少し考えてから、言った。

「それは、木島さんが言いにくいことを言い続けてくれたからです。言いやすい場を作るのは社長の仕事かもしれない。でも、その場に立って言うのは、監査役の仕事です。どちらが欠けても、機能しない」

仮設例_三様監査を武器にした社長

【このストーリーが伝えたいこと】

このシリーズのほとんどのストーリーは「苦悩する監査役」を描いてきました。

しかし三様監査が有効に機能する条件は、監査役の努力だけでは作れません。

社長が「耳の痛い話を求めている」こと——これが前提になります。

村瀬がそうなれたのは、生まれつきの性格ではありませんでした。

5年前に「監査役が機能しなかった会社が倒れる」のを見たという経験——その経験が、村瀬の哲学を作りました。

このストーリーから、監査役とその組織の双方へのメッセージを整理します。

【監査役へ】

三様監査を機能させるために、監査役ができることがあります。

①四半期連携会合を「社長のいない場」として設計する

三者が独立して話せる場がなければ、本音の情報交換は生まれません。

②「監査役として申し上げます」という言葉を使う

社長に「批判を受け取るモード」に入ってもらうための「合言葉」を、就任時に合意しておくことが有効です。

③三者の発見を「架け橋」する

内部監査の坂田が「言いにくかった」情報を、木島が受け取って社長に伝えた——監査役が三者の情報を「架け橋」する役割を担います。


【社長へ】

三様監査を機能させるために、社長ができることがあります。

①「監査役に苦言を言われる場」を自分で作る

村瀬が「監査役として申し上げます」という言葉でノートを手に取るという習慣——これは村瀬が自分で作った習慣です。

②「困る指摘」を歓迎する

「困らない指摘しか来ない会社の方が、怖い」——村瀬の言葉は、三様監査の本質を表しています。

③発見事項を「即座に判断する」

「後で確認する」という言葉を使わない——この習慣が、三様監査の発見が「指摘しっぱなし」にならない保証になります。


「監査役が機能するかどうかは、半分は社長が決める」

この言葉が、このストーリー全体のメッセージです。


本ストーリーは、三様監査が有効に機能している状況を架空のストーリーとして描いたものです。 特定の企業・個人を指すものではありません。

出典:IPO監査役ひろば(https://www.kansayaku.net/)

3.仮設例の監査役調書_横領疑惑調査

→実際の監査役調書はこちら

  • 全9ページのWord形式の監査調書を作成しました。仮設ストーリーを「実際に使える調書の形式」に落とし込みました。 

3.仮設例の監査役調書_横領疑惑調査

【部】
第1部


第2部


第3部

第4部


第5部

添付

【内容】

 発見の経緯


 追加調査の手続きと結果

 
事実の確定

 
対応の記録


 評価・フォローアップ

 
書類リスト

【主な記載】

 登記情報の精査・Yさんヒアリング記録・証拠保全

  往査の時系列・最初の気づき・未確認事項リスト

 仮説→事実への更新記録(表形式)

 弁護士・社長・主幹事・監査法人への報告 

 重要度評価・残課題・自己評価 

 7種類の証拠書類の保全状況

3.仮設例の監査役調書_横領疑惑調査

 【調書として特に工夫した点】
 

  1. 「仮説→事実への更新記録」の表(第3部)は、このシリーズのストーリーで繰り返し強調してきた「仮説と事実の区別」を、調書として可視化しています
  2. Yさんのヒアリング記録は、Q&A形式で発言内容を記録しています
  3. 時系列の表(第1部・第2部)は、後から誰が読んでも「いつ何が起きたか」を追えます
  4. フォローアップ表は未実施・検討中・完了の状況を色分けして示しています

 💡 IPOガバナンス体制のご相談はこちら

 「常勤監査役の紹介」「内部監査アウトソーシングの御見積」など、まずはお気軽にお問い合わせください。 

 [ お名前 ] [ メールアドレス ] [メッセージ]をご入力の上、最下段の(送信ボタン)を押して下さい。


 「例:常勤監査役の採用について相談したい / 内部監査のアウトソーシングについて見積りがほしい」

3営業日以内にご返信します。


IPO監査役ひろば by東洋ビジネスコンサルティング株式会社

Loading…