IPO監査役の実務と義務・責任・権限

🛡️サバイバル編「自分の身とキャリア」をどう守るか
 義務・責任・権限

  1. 監査役と責任(FOI事件)
  2. 監査役が「事実上の解任」に追い込まれる4つの事例(善管注意義務違反)
  3. IPO審査における「監査役の途中退任」という特大の地雷
  4. 監査役が自分の身を守るための具体的な方法とは?3つの義務
  5. 監査役個人の損害賠償リスクとD&O保険
  6. 「非経理出身の」監査役による会計監査のチェックポイント
  7. 監査役の4つの権限る理由3選

🛡️サバイバル編「自分の身とキャリア」をどう守るか

  1. 監査役と責任(FOI事件)
  2. 監査役が「事実上の解任」に追い込まれる4つの事例
  3. IPO審査における「監査役の途中退任」という特大の地雷
  4. 監査役が自分の身を守り、職責を全うするには? 
  5. 監査役個人の損害賠償リスクとD&O保険

6.(非経理出身の)監査役による会計監査のチェックポイント

経理部門のご出身ではない状態で会計監査の責任を負うことに対し、「専門用語がわからない」「数字の計算や会計基準のチェックができるだろうか」とプレッシャーに感じられるかもしれません。

しかし、結論から申し上げますと、常勤監査役ご自身が会計基準の専門家になる必要はありません。 精緻な会計処理の適法性や計算の正確性は、専門家である「会計監査人(監査法人)」がチェックします。

非経理出身の監査役が最大限に強みを発揮すべきは、計算ではなく「ビジネスの実態と数字に違和感がないか(ビジネスセンスでのチェック)」「不正が起きない業務プロセスになっているか」」です。

経理出身ではない監査役が持つべき視点を、4つのカテゴリで列挙します。

 💡 監査役としての実務ポイント 

 非経理出身だからこそ、「専門的すぎてわからない」と経理部に丸投げするのではなく、「素人目線で見て、この数字(や取引)はどういうビジネス上の理由で発生したのですか?」と、社長や経理責任者に素朴な質問を投げ続けることが、最大の牽制になります。説明を濁したり、怒ったりする箇所にこそ、リスクが潜んでいます。


現在、貴社の経理部門はどのような体制(人数や、業務の属人化の度合いなど)で運用されていますでしょうか? 

監査役の4つの権限

 取締役を厳しく監視し、会社を健全に保つために、監査役には非常に強力な「権限」が法律(会社法)によって与えられています。